かん  だ  でら
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  第94号 平成29年(2017年)71日発行





巻頭


手に若(も)し 瘡(きず)なぐば
その手にて  毒を採(と)るべし
瘡なきものを 毒はそこなわず
かくのごとく  自己(おのれ)にさわりなきものには
悪もついに起らず


                            (法句経 124)


◇新:法句経講義52◇

<※「新・法句経講義」は、巻頭ページ掲載の法句経について解説しています。>

 423の偈(げ:詩句)から成る「法句経」のなかでも、人気トップ10に入ると
思われる有名な偈です。
 傷のある手で不潔なものに触ると、傷から毒が入って病気になる。そんな経験
が古代のインドでも知られていたのでしょう。現代でも、医療機関や食品製造で
ビニール手袋を使用するのは、衛生管理と同時に身を守るための常識です。
 その手にもし傷がなかったら、毒に触れても身体に害はおよばないでしょう。
それと同じように、自分のなかに問題点がなければ、いろいろな「悪」に触れて
も、その人のなかにそれが入りこむことはないのです。
 どんな時代にも、世の中にはいろいろな人がいたり、いろいろなものがあって
それをすべてを避けることは出来ません。お釈迦さまの時代にも、こまった人が
いたり、こまったこともあったでしょう。そうした人や事態に遭遇したとき、自分
のなかにしっかりしたものがあれば、悪に染まらず、悪におちいることなく乗り
越えられる。そうした確信を持つことが大切なのです。
 そうした確信があれば、悪の巣窟にさえ堂々と入って行けるはずです。まわり
の悪をなげく前に、まず自分を確立すること。それこそが求められているのです。


  叙 景    表紙写真を語る

 写真は、信州の小さな山での一枚。山を下ると、空に大きな雲がわきあがって
きました。もうすぐ夕立でしょうか。
 夏の雲を見ると、「雲の峰」という季語を思い出します。中学の時、国語を教えて
下さった掛貝芳男先生は、与謝野鉄幹門下の歌人でした。
「しばらくは 世のうるささを忘れんと 遠く眺むる雲の峰かな」
 遠い夏の雲を眺めながら、静かにたたずむ先生の姿が目に浮かびます。



 主管所感 >

食べるものを作るということ       友松 浩志


 「食べる」というのは、人として生きる最も基本となる行為である。そのことを、男は
あまり意識しない。ひもじい思いをしなければ、まあいい位のものである。一方で、家族
の食事を毎日考えている女性は、想像以上にそれを意識しているように思う。
 先日ある会合で、人気の料理研究家を招いて話しを聴いた。会場には、入りきれない位
の女性が集結した。その人は、別に「うまい料理」の作り方を教えてくれる訳ではない。
ただ、料理の基本の話しをする。そして「一汁一菜」作ればいいというのである。
 「一汁一菜」というと、お寺の食事を思い出す。研修で行った禅道場で出てきたのは、
まさにご飯とお汁とお新香のみ。汁の中には、小さくて薄いワカメが何とか漂っていた。
そのうえ、音をたててはいけない、最後まで食べきってお新香で茶碗を拭けと言う。
 浄土宗の食事はもう少し良かった。京都の知恩院の食事は大分ひどいと聞いていたが、
それでも毎食おかずがついた。そして質素な食事が続くと、あれが食べたいこれが食べた
いというより、ご飯そのものが美味しくなってきたりした。
 人は本当に飢えると、なんでも美味しくなるという。そんな経験が一度ある。若い頃、
まだ血気盛んに山に登っていた頃、ある夏山で食べる物がなくなった。その朝、薄いお粥
みたいなものだけ食べて沢を登って行くと、目の前を登っていく先輩の姿が何かボンヤリ
してきた。沢の上部は深い薮で、私はそこで先輩の姿を見失った。道に迷い深い薮のなか
で悪戦苦闘していた私に「おい、食べるものがあるぞ」と突然先輩が現れて、私にクラッ
カーの袋をくれた。どうやら、先に尾根の道に出た先輩は、通りがかった登山者にそれを
もらったようだ。それこそ、二人はそれをむさぼり食った。それ以上にうまいものを、未だ
食べていない。
 食べることで私たちは生きている。だから、どんな食べ方をするかで私たちの生き方も
決まっていく。毎日の食事づくりが人生を作っている。そのことに、世の多くの男たちは
もっと気づかなければいけないだろう。こんな大切な仕事はないのだから。


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花まつりをお祝いして

 今年も、4月8日に花まつり「白象パレード」が行なわれました。今年は8日が土曜日
となり、近年の秋葉原の状況から考えて早めの10時にスタートとしましたが、当日はあい
にくの雨模様。雨の止み間にスタートしたパレードは、人も車も少ない大通りを、順調に
進みました。今年も、花御堂のお釈迦様に甘茶をかけたり、おみやげに甘茶飴をいただい
たり、賑やかに花まつりをお祝いすることが出来ました。特に今年は、古い卒業生が何人
か参加して下さり、行事を長く続ける意味を感じました。
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仏教豆知識 72

 引導

 引導(いんどう)とは、人々を仏教の教えに導き入れる「誘引開導」のことです。
衆生(多くの人々)に教えを伝え、仏教徒にすることです。
 一方で、「そろそろ彼に引導をわたす時だ」などと、最後通牒のように「引導」を使う
ことがあります。それは、葬儀のとき、亡くなった人に言葉(法語)を送る儀式から転用
されたものです。禅宗で「引導」をわたす時、「カツ」と大きな声を使うことがありますが、
「引導」は葬儀において中心となる言葉で、「導師」が授けます。


平成29年度事業予定
■ 神田寺 ■
・現行の勤行式(お経の本)を一部改訂し、読みやすくします。
・現行の和文中心の勤行式とは別に、伝統的なお経も入れた版を作成します。
・彼岸案内などを刷新して、塔婆申込みなど分かりやすくします。
■ 真理学園 ■t
く神田寺幼稚園>
・主任を置き、指導体制を充実させます。
・コーナー保育を充実させ、多様なあそびの展開をはかります。
・行事(参観、遠足、餅つき等)の見直しを行ない、内容の充実をはかります。
<真理学園幼稚園>
・2歳児の保育を開始します。(もも組)
・水曜日の午前保育をやめ、通常の保育時間とします。
・冬休みの保育を開始します。(事前申込制)
・未就園児保育(ちゅーりっぷるーむ)を隔週制にもどし、内容の充実をはかります。
・屋根の一部葺替、外壁、外遊具等の塗装更新を行ないます。
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■ 葬儀・法事の申込みについて ■
● ご葬儀のご連絡
 ご葬儀のご連絡は、葬儀の日程など決める前にお寺までご連絡ください。近県まで法務の
 執行を行ないます。最近、葬儀の略式化などが見られますが、簡素でもきちんと戒名を
 つけ、心をこめてお送りすることが大切です。費用等は、ご遠慮なくご相談下さい。
● ご法事のご連絡
 ご法事のご予約は、半年位前からお受けしています。お電話でお申込み下さい。住職が
 不在の場合は、連絡先をご連絡下さい。折り返しご連絡致します。予約後、2週間位前
 までに、参加人数、塔婆希望などご連絡下さい。




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    (故 友松圓諦師書)
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電話 0332518683  FAX 0332518684
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