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  第91号 平成28年(2016年)71日発行



巻頭


欲に著(じゃく)する人は  蜘蛛(くも)がおのれの作れる
網(あみ)にそいゆくがごとく
自らつくれる  欲の流れにそいゆくなり
されば  賢き人々は  これを断ちきり
あらゆる苦悩(くるしみ)をすて  欲なくして去る


                               (法句経 347)


◇新:法句経講義49◇

<※「新・法句経講義」は、巻頭ページ掲載の法句経について解説しています。>

 公用車で別荘通いをしていた知事も、覚醒剤に溺れた元野球選手も、自分が作
った「欲の網」から逃れられなかった人たちです。愚かと言えば愚か、でも誰でも
「欲の網」というのは、知らぬ間に作っているものです。
 賭けごとに溺れて大きな借金をつくった人、仲が良かったのに遺産相続でバラ
バラになった兄弟、そんな例は身近にもたくさんあるものです。人は、自分で作
った「欲の網」にそってしか、生きる方法がない生物のようです。それは、あの
 「くもの巣」を行き来する蜘蛛のようです。
 法句経には、賢い人は、その「欲の網」を断ち切る-とあります。それは習慣
となった薬をやめる位、大変なことです。蜘蛛が、自分で作った「くもの巣」を
切ってしまえば、下ヘ ストンと落ちるしかありません。その勇気があるのか。
 欲を断ち切るには勇気がいります。でも、もし、欲を断ち切ることが出来れば、
そこには大きな開放があるはずです。苦しみから脱した、自由がある。それを、
 「解説」(げだつ)といいます。「解脱」に達するには、犠牲も必要になる。その
うえで、静かに去っていく、最高の境地に導かれるのです。

仏教豆知識 69

 安居

 安居(あんご)というのは、雨の季節に一定の場所に集まって、外出せずに勉強や修行に
励むことを言います。インドの雨期は春から夏にかけて3ヶ月と長く、また外出すると、
草木や虫を踏んで殺してしまう恐れがあるので、こうした制度が生まれたと言われます。
 安居に入ることを結夏(けちげ)、終えることを解夏(げげ)と言い、その間は絶好の研讃
期間とされ、読経、写経、講義、討論などが行われました。安居は、夏安居(げあんご)、雨
安居(うあんご)とも言い、禅宗では江湖会(ごうこえ)とも言われました。また、僧侶の経験年
数を、安居の回数で数えたとも言われます。



 主管所感 >

家族をつくる       友松 浩志

 ある会合で、たまたま隣に座った婦人との会話。
「本当に、この頃の若い人は、なぜ結婚しないんでしょうね。」
 私自身、婚期がきわめて遅かったので、一応話題を合わせて。
「結婚で言うのは、一種のショック体験ですね。異文化体験。だって、食べるものも、物
の見方も違う2人が、一緒に暮らすわけでしょ。」
「なるほど、ショック体験ね。」
 少子化の原因は、若者が結婚しないから、というのが定説になりつつある。結婚しなく
ても子どもを増やしていいなら、といって日本はまだ「家族」が社会の構成単位だから、
そう簡単にはいかない。「家族という病」などという本が売れ始めると、なおさら、結婚
から気持ちが遠のいていく。
 昔、大学の山岳会に入った頃、一番気が重かったのは、ベチャベチャのご飯を食べなく
てはならなかったこと。山での食事は自分たちで作るわけで、米の水加減で言い争いにな
る。水をたっぷり入れて柔らかく炊く、その水加減に我慢がならなかった。私か固く炊くと、
先輩からも同僚からも「こんなガンタ飯食えるか」と叱責が飛ぶ。まさに、異文化体験。
何日も柔らか飯を食べ続け、一応順応はしたけれど、やはり私はコワ飯派である。
 人はいろんな文化で育てられる。結婚は、自分以外の文化を知る、絶好の機会だ。
結婚すると、自分が少し大きくなる。そして家族をつくる。家族を悪く言う人もいるけれど、
家族というのは、ともに「歴史」をつくる仲間だと思う。かけがえのない自分の歴史を、
一緒につくっていく人たちだ。
 確かに、家族といえども、他人の集団である。分かる部分もあれば、分からない部分も
ある。北海道の森の中で行方不明になった子どもだって、どこへ行ったか、親にさえ分か
らなかった。でも、家族は一緒に歴史をつくる。忘れられない、一番大切な歴史をつくる
人たち。それが家族だと思う。

花まつりをお祝いして
 お釈迦様のお誕生日を「花まつり」と呼ぶようになったのは、明治の初め、仏教の再生
を願った命名だったようです。(それまでは「仏生会」「降誕会」等と言われました。)
神田寺では、現在地に創建以来、毎年「花まつり」を実施しています。以前は、くじ引き
プレゼント大会などを盛大に行っていましたが、現在は白象パレードを中心に、花御堂の
濯仏(甘茶がけ)などを行っています。今年の「花まつり」は、晴天に恵まれて、秋葉原
の街を、幼稚園の子ども達が元気に白象の山車を引いて歩きました。真理学園幼稚園で
も5月に花御堂をつくり、濯仏を行いました。また、甘茶もいただいてお釈迦様のお誕生を
お祝いしました。


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