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  第90号 平成28年(2016年)31日発行



巻頭


華の香(か)は  風にさからいては行かず

栴檀(せんだん)も多掲羅(たがら)も  末利迦(まりか)もまた然(しか)

されど  善人(よきひと)の香(かおり)は  風にさからいつつもゆく

善き士(ひと)の徳(ちから)は  すべての方(かた)に薫(かお)


                               (法句経 54)


◇新:法句経講義48◇

<※「新・法句経講義」は、巻頭ページ掲載の法句経について解説しています。>

 美しい花々が咲く春の訪れです。でも、どんなに香りの強い花でも、その香り
は風にさえぎられてしまいます。遠くからは、その香りを嗅ぐことはできません。
でも、善き人の香りは、風があっても、遠くまで多くの人々に届きます。
 先日、知り合いの幼稚園の園長先生が亡くなりました。51歳という働き盛り
でした。その先生とは、研修会で知り合ったのですが、本当に穏やかで、いつも
ニコニコ顔で、素晴らしいお人柄でした。さらに驚かされたことは、その先生は
幼児教育の創始者F・フレーベルの著作を、原書(古いドイツ語)で読んでおら
れたのです。
 今、日本の大学で幼児教育を教えている先生で、原書でフレーベルが読める人
読んだ人が、一体何人いるでしょう。そんな園長先生が、幼稚園の現場で、一所
懸命働いておられたのです。子ども達が大好きで、病床で一日も早い職場復帰を
願っておられたのです。
 お通夜には、大変な数の人が集まっていました。善き人の香りが、深い悲しみ
のなか、静かに流れていました。その香りを、いつまでも忘れないように、心に
刻んだ夜でした。

仏教豆知識 68

 南無

 南無(なむ)は、サンスクリット語のnamas、namoを音写したもので、敬意を表すること
帰依することを意味します。南無阿弥陀仏(阿弥陀仏に帰依すること)、南無妙法蓮華経
 (法華経に帰依すること)、南無三宝(仏・法・僧の三宝に帰依すること)などと使われ
ます。南無という字には意味がなく、納莫(のうまく)と音写されることもあります。危ない
場面で、南無三(なむさん)と言うのは、南無三宝の略。ナンマイダは、南無阿弥陀仏が略さ
れたものです。



 主管所感 >

そこにあること       友松浩志

 昔、水戸の先の久慈浜の海岸を訪れたことがあります。茨城の海岸は、福島原発の影響
が心配されましたが、今は静かで平穏な海岸です。
 なぜそこに行ったのかというと、父方の親戚があったからです。その家は、海岸近くで
薬局をやっていました。その時、父が「薬局っていいですね。許可がいるから近くに商売
がたきができなくて」と言いました。でもその事情は、その後大きく変わったようです。
 大型のドラッグストアーがあちこちにつくられ、コンビニの薬局まで出現しています。
 「薬局がいい仕事」などととても言える状態ではないようです。ところが、最近「かかり
つけ薬剤師」という話が登場してきました。どこの家でも、病院の薬が残ってだぶついて
います。それはすべて、税金が投入されたものです。薬品の管理を、身近な薬剤師にまか
せる。かつての「地元の薬局」が、活用される時代もくるかも知れません。
 規制緩和、グローバル化の波は、保育・教育の世界にも押し寄せています。待機児対策
の名のもとに、都会では膨大な数の保育施設(?)がつくられています。そこに、大手の
株式会社まで進出しています。確かに、業者の保育施設は、便利かも知れません。利用者
 (大概それは親をさします)本位につくられた施設では、昔のように親が説教されること
もないでしょう。でもそうした施設は、本来の利用者である「子ども」にとって、どんな
施設なのでしょう。
 神田寺幼稚園も、真理学園幼稚園も、子ども達のためにつくられた施設です。利用者は
子ども達です。もちろん、お父さんやお母さんにとっても、役に立つ施設であろうと努力
してきました。でも何より、地元に根ざして、そこで育った人がいつでも帰って来られる
場所として、そこにあること、それが目標です。
 大型化、グローバル化の時代、それは不安の時代でもあります。だから少子化なのかも
知れません。安心して暮らせる、安心して育てられる、そんな時代のために、小さな薬局
のように、小さな努力を重ねていきたいと思います。

元日修正会に集う

 今年も、元日午後2時から修正会(しゅしょうえ)を行ないました。
仏教聖歌を歌った後、勤行式を声を合わせて読誦。
その後、主管から「因縁正受」という、いただいた縁を大切に生きると
いうお話がありました。
 法話のあと、記念撮影があり、甘酒やお菓子で歓談。
発願録(ほつがんろく)に新年の抱負を記入して、
そろって新年が平和で安らかな年であることをお祈りしました。


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