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  第84号 平成26年(2014年)31日発行



巻頭


おのれをして先ず なすべきところに
つかしむべし しかして後に
他人(ひと)をかい誨(おし)うべし 心ある者は
かくて 煩(わずら)うことなからん
                           (法句経 158)


◇新:法句経講義42◇
<※「新・法句経講義」は、巻頭ページ掲載の法句経について解説しています。>


 「自分がまずなすべきことをして、そのうえで人を導きなさい」というこの教えは、
誰もがグサリとくる教えです。人はとかく、自分ではしていないこと、出来ないことを
人に要求するものです。その典型が、親の子どもに対する態度かもしれません。
 「寝坊するな、夜ふかしするな」に始まって、「勉強しろ、口答えするな」どれ
をとっても、そう言う親の方がはたしてやっていること、やってきたことなのか、
疑問になるものばかりです。親が夜ふかししていれば、子どもも自然と夜ふかし
するようになるものです。反対に、親が勉強していれば、子どもも「そんなもの
か」と机に向かうものです。自分がしてもいないことを、人に要求するのは無理
なことです。
 社長さんが朝1番に出勤して、机の上でも拭いていたら、社員は誰も遅刻なん
て出来なくなります。そこには、「〜しろ」なんて指示さえ必要ないでしょう。
社員は、社長がやっているようにやるようになるのです。
 言うはやすく行なうは難いことですが、まさに人間行動の原理のようなことが、
法句経には説かれ、語られているのです。

仏教豆知識 62

 根気

根気(こんき)は、「あの人は根気強い人だ」とか「根気のいる仕事だ」とか、集中して
取り組むことを言いますが、仏教では根機」と書いて、その人のさとりに達する能力・
素質を表す言葉として使われます。また、根(こん)はその能力を起こす機能・器官として
「眼・耳・鼻・舌・身」の五根、これに「意」を加えて六根が考えられました。登山で、
「六根清浄」(ろっこんしょうじょう)と唱えるのは、それぞれの器官が執着を断って、清らかになることを表現しています。



 主管所感 >

永遠につながる話       友松浩志


 今年も、元日の修正会(しゅしょうえ)からお寺の仕事が始まりました。午後2時、約20人程
集まって下さって、神田寺の勤行式で勤行、仏教聖歌の合唱もしました。聖歌の合唱は、毎年参加して下さる日本ヨーガ学会の田原豊道先生の提案で再開したものです。2曲合唱
しましたが、ともに神田寺のオリジナル曲。その内の1曲「ささぐみあかし」は、全国の
仏教寺院・団体で、宗派に関わらず歌われている有名曲です。(作曲:林 良夫先生)
 この曲が作られたのは、昭和23年か24年頃だと思います。そもそも、神田寺が創建され
たのが昭和21年のことです。戦後の焼け野原に、新しい仏教運動の拠点にしようと江東区
にあった寺を移転して創られた寺です。戦後の荒廃した世の中に、新しい仏教聖典や仏教
聖歌が送り出されました。当時、まだ子どもだった私には、そんな難しいことは分かりま
せん。毎晩聞こえてくる、大人の人達の合唱の声を聴いていただけです。
 昨年末に亡くなった紀野一義先生は、そんな時代に神田寺に出入りされていた方です。
先生の「お別れの会」が、2月の大雪の翌日、谷中の全生庵で行なわれました。雪解けの
水滴が本堂の屋根から光のつぶのように落ちてくるなか、手元に配られた小冊子を開くと
先生のこんな文章がありました。
「知人の娘が有名な政治家のむすこと結婚した。代議士のスピーチにウンザリしていた
私は、ズケズケ言った。<寝る前に5分でいいから永遠につながる話をなさい。肉の
値段がまた上がったなんて話じゃない。ひと月たっても忘れないような話ですよ。ここ
にいる人達は、とっくにやってないに決まってるが、あなた達は、始まったばかりだ。
ちゃんとやって下さいよ> それから1年、あの若い夫婦はいまでも永遠につながる話
をやっているだろうか。」
 夜の闇に響く遠い歌声のように、永遠につながる話を、私も忘れないでちゃんとしてい
きたいと思いながら、谷中の坂道を下りました。

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