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  第80号 平成24年(2012年)121日発行



巻頭


比丘(びく)の  口をよく制(ととの)え
言うところ  賢(けん)にして 寂(じゃく)
義(よし)と法(のり)とを示さんに
彼の説くところ  甘美なり
      
            (法句経 363



◇新:法句経講義38◇
<※「新・法句経講義」は、巻頭ページ掲載の法句経について解説しています。>

 選挙では、テレビや新聞などで本当に多くの言葉が飛び交いました。やはり、選挙というのは「話し」の上手な人が有利なようで、どんなに優れた人も、言葉に負けると劣勢に立たされます。アメリカの大統領選挙での公開討論は、まさにその典型のようです。
 ここに掲げた法句経では、逆に口/言葉]を抑制して、「言うところ賢にして寂」つまり、ズバリ言うべきことは言うが、後は黙っていることが理想とされています。テレビ討論で、相手の言葉をさえぎってでも自分の主張を大声でまくし立てる人がいますが、あれはいただけないということでしょう。
 そして何よりも、何を言うかが問題です。「義と法を示す」というのは、真実の道理を明らかにする―ということです。どんなに弁舌が上手でも、嘘があったり、間違ったことを言っていたのでは始まりません。とかく私たちは上手な話しにだまされます。振り込めサギの電話ではありませんが、話しのうまさに乗ってしまうのです。言葉の真実を見きわめることの難しさ、今度の選挙でもつくづくそれを感じさせられました。

仏教豆知識 58

 一向

 一向(いっこう)というと、「一向に景気がよくならない」とか「一向に構いません」とか日常によく使う言葉です。「全然〜ない」とか「全く〜」という意味ですが、仏教では、「ひたすら」とか「一途に」といった意味で使います。
  「一向一揆」(いっこういっき)というのは、戦国時代に浄土真宗の信者が起こした一揆のことです。浄土真宗は、ひたすらに念仏する宗旨ということで、当時[一向宗]と呼ばれていました。ひたすら念仏する一途な信仰心は、時に過激な行動となり、当時の武上達にも恐れられたのです。



 主管所感 >

数の不思議を楽しむ       友松浩志

 師走になり、今年も年内に法事をすませておこうという方が多くおられて、土日は法事に追われました。法事は、三・七の年に行ないます。三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌といった具合です。亡くなった後は、七日ごとに初七日、二七日(ふたなのか)と行ない、七七日(しちしちにち・なななぬか)/四十九日(しじゅうくにち)で締めくくります。
 私が十八歳のとき、初めて一人で法事を任されて、あるお宅に伺った時、檀家の方から 「なぜ七日ごとに法事をするんですか?」と質問されて、立ち往生したことがあります。なぜ「七」が大事なのか。後日ある先生に質問すると、早速答えが返ってきました。
 まず、インドはOを発見した10進法の国である。 10進法で考えると、1から10の間で、どの数の倍数でもなく約数にもならないのが7である。そこから7は、神秘的な数とされ西洋では1週間が7日になり、ラッキー7などになったし、東洋では七夕や七七日になった、と解説して下さいました。東洋では、基本的に奇数は不安定な数と考え、七五三などは、その不安定な歳を無事に乗り越えるための儀式と言えます。
 数年前「博士の愛した数式」(小川洋子著)という本が話題になりましたが、この本は数の不思議を小説にした珍しい本です。例えば「28は完全数」という話しが出てきます。28の約数は124714。その約数を足すと、28そのものになる。それが完全数。そういう完全数は、628の次は496、その次は8128までない。そのうえ、281234567=28 と言われると、なるほどなーと関心させられます。
 私の誕生日は14日。亡くなった母も14日。その上、家内も14日生まれとなると、何かの因縁を感じます。といって、数にあまりにとらわれるのも問題です。先々代圓諦老師は、「日に吉凶なし」とよく言われました。吉凶にクヨクヨするより、生きることの不思議さ面白さを感じながら、楽しく過ごす方がずっとよいように思います。例えば、なぜAKBは48なのか。どうでもいいことかも知れませんが。


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