かん  だ  でら
      旧 法禅寺・旧 安民寺

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  第97号 平成30年(2018年)71日発行





巻頭


怨(うら)みをいだく人々の中に

たのしく  怨みなく  住まんかな

怨みごころの人々の中に

つゆ怨みなく  住まんかな


                            (法句経 197)
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◇新:法句経講義55◇

<※「新・法句経講義」は、巻頭ページ掲載の法句経について解説しています。>

 人として生まれたからには、人と関わって生きなければなりません。人とどう
関わって生きるか、それは人類が始まって以来すべての文化で考えられ語られて
きたことです。古代インドでも同じです。
 すべての人が、優しくて親切なわけではありません。もちろん、すべての人が
冷たく不親切なのでもありません。人というのは、そのどちらにでもなれるもの
です。人は人を憎(にく)むことも、恨(うら)むことも、いじめることもできます。
でも、反対にほめることも、哀(あわ)れむことも、優しくすることもできます。
 恨みというのは、複雑な感情です。意地悪をされたから、うらやましいから、
不親切にされたから、いろいろな事情で起こる感情です。それを、人は人にぶつ
けてくる。それを受け取った人は、さらに不愉快になっていく。
 人の言葉や態度から引き起こされた感情に、どんどん巻きこまれていく自分。
詩人の相田みつを氏の詩に、こんな言葉があります。
  「しあわせは いつも じぶんのこころが きめる」
 恨みを抱く人々のなかを、平然と生きていく。そんな勇気があれば、その人の
心はきっと、楽しく幸せなものになるはずです。


  叙 景    表紙を語る

 海や山に出かけて、見たこともない美しい風景を見るのも楽しいことです。
でも、ごくあたり前の日常の風景にだって、心にふれるものがたくさんあります。
 学校や職場への行き帰り、私たちはいろいろな風景に接しています。そして、
それが私たちの心の風景、忘れられない風景になっていきます。
 今号の表紙は、町中に見つけた小さな空地と、家々の上に広がる静かな夏の空
です。東京の北部・板橋区で撮影しました。

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 主管所感 >

夏の始めに 棚経の思い出               友松 浩志


 東京のお盆は、7月である。お盆は、先祖の方々、亡くなった家族の霊が、それぞれの
家庭にかえってくる行事として受け継がれてきた。迎え火をたき、お墓参りをして、家庭
には精霊棚をつくってお迎えする。その間に、お寺のお坊さんがお経をあげに来る。お盆
が終わると送り火をたく。
 お盆に寺のお坊さんが、家々にお経をあげに行くのを「棚経」という。私か棚経まわり
を始めたのは、18歳の夏だ。もう、50年近く前のことである。
 始めの頃はオドオドして、どのお宅にあがっても、お経だけよんで早々に退散したもの
である。折角用意して下さった料理や、飲み物にさえ手をつけられなかった。今になって
思えば、失礼な話である。毎夏手伝いに来られた東北のお坊さんが、サイダーを出されて
お経の合間合間にゲップに苦労した話など、一緒に笑えるようになったのは、しばらくし
てからのことだ。
 割り当てられた地区に、一日何軒と決めて電車で移動する。暑い夏、どうしても眠たく
なる。坊さん姿で眠りこんではいけないと思ってみても、電車に揺られると、ついウツラ
ウツラしてしまう。暑い夏、寒い夏。雨の日、雷の日、いろいろな夏があった。
 一番つらかった夏は、母が死んだ夏。高熱にうなされる母を寺におき、大急ぎで棚経を
すませて帰った夕方、「棚経終わったよ」と言うと、小さな声で「ご苦労さま」と言って
くれた。数日後の入院、そして真夏の葬送。
 たくさんの家庭を訪れた。親しく話しこんで、おそくなったこともある。多くの家庭の
事情を知ることで、人生の一端を私なりに知ることが出来た。そんな親しくお話しさせて
いただいた方々も、ひとりまた一人と、旅立って行かれた。
 僧侶の入口にあった棚経という仕事。それは結局、自分自身の出口につながる、大切な
仕事だった。また、そんな夏がくる

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花まつりのお祝い

  今年も、お釈迦様のお誕生日をお祝いする「花まつり」の行事が行われました。今年は
8日が日曜日になり、「白象のパレード」は秋葉原の混雑を考えて、前日の7日に行われ
たくさんの子ども達やご父兄に参加して頂きました。かわいい白象の山車も、作成してか
ら40年近くたって、少しいたみも見られますが、まだまだ現役です。パレードを終えた
子ども達は、花御堂のお釈迦様に甘茶をかけたり、少し甘い甘茶を飲んだりして、伝統の
行事を楽しみました。
   
 △ みんなで白象を引きました。  △ 花御堂のお釈迦様に甘茶がけ。

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仏教豆知識 75

 自然

 自然とは、山川草木の自然を指すだけでなく、「おのずからしかる(そうである)」と
読むように、本来そうであること、ひとりでにそうあること、を指す言葉でもあります。
  「自然のままに」とか「自然を尊重して」とか、生き方や人の振る舞い方に使うことが
増えているようですが、仏教でも「作為のない」「ありのままの姿(実相)」として多く
使われます。仏教では「自然」を「じねん」と読み、浄土系では「自然法爾」(じねんほうに)
 「おのずからありのまま」を尊重して、法然上人の名前もそれに由来しています。

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 ■東墓地・合同墓を移設拡大■
 東墓地に平成7年に建立した合同墓は、当寺の檀信徒で、後継者のいない方や、墓地の管理が難しくなった方等が、ご自分のお墓を整理して合同でご利用いただいています。 (合同墓利用の方は、家名と供養者のお名前が墓誌に刻まれます。また、永代供養となりますので、墓地管理費がなくなります。お寺との関係は維持されます。)
 少子化などの影響で、近年この合同墓のご利用希望が増え、従来の場所ではお骨の収納が難しくなったため、東墓地正面左のより広い位置に移設工事を行ないました。
 スペースが広がり、お骨の収納量も増え墓誌も正面を向きすっきりしました。この合同墓は西墓地の方もご使用になれます。
 
 △ 移設し拡大された東墓地合同墓
 ご関心のおありの方は、お気軽にご相談
ご見学下さい

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 ◆平成29年度学校評価◆ 学校法人 真理学園
<法人全体>
・経理事務職員について交代準備を開始した。(一層適正な事務管理を行う)
<神田寺幼稚園>
・主任を置き、指導体制を充実させた。(業務分担の効率化を計る)
・非常用飲料水、非常食の一部を更新、入替を実施。(災害時対策の強化に努める)
<真理学園幼稚園>
・2歳児保育を開始した。(行政の指導を受けながら適正に運営する)
・水曜日も通常保育を開始した。(教職員研修や保育準備に支障のないよう配慮する)
・非常用飲料水、非常食の一部を更新、入替を実施。(災害時対策の強化に努める)
・園舎外壁・遊具等の塗装工事を実施した。(施設の安全管理に一層努める)
※以上、平成29年度・学校法人真理学園の自己評価についてご報告致します。




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    (故 友松圓諦師書)
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電話 0332518683  FAX 0332518684
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